前作でも共演を果たした高倉&吉永コンビによる作品「海峡」を先々週、観賞しました❗
1982年 公開
監督 森谷司郎
脚本 井手俊郎 森谷司郎
原作 岩川隆
あらすじ
函館連絡船洞爺丸事故から約30年にわたり
函館トンネルの工事に執念を燃やす国鉄技師らの物語を描いた作品。
1985年に本抗全貫通した函館トンネルのタイアップ映画として考えても良いでしょう
東宝創立50周年記念作品とあって俳優陣も高倉健、吉永小百合、森繁久彌、三浦友和といった豪華な顔ぶれが揃っております❗
因みに、この映画の新人オーディションにて6000人の中から中川勝彦さん(中川翔子ちゃんのお父様)が選ばれており、健さんの息子役(青年期)で出演してます。
本作品はカメラワークが非常に素晴らしいのも見処で、それもそのばず!「駅(STATION)」「鉄道員(ぽっぽや」「北のカナリヤたち」等、数々の名作を撮った木村大作氏なのですから❗
トンネル工事での出水シーンは石原裕次郎の「黒部の太陽」を彷彿とさせますが、水量は明らかに本作品の方が勝ってるかと思います。
今は亡き森繁久彌さんの名演も味わい深く、頑固親父役と云ったら、恐らくこの御方の右に出る者はいないでしょう。
共演女優には必ずちょっかいを出していたという伝説もおありでしたが…
本作共演の小百合さんの御発言によると
"「海峡」では楽しい思い出がいっぱいあります。
森繁久彌さんと初めて共演できたのもその1つです。
森繁さんは、とにかく現場を明るくしてくださいました。
皆さんと食事をしないと決めていらした高倉さんに、森繁さんが「健ちゃん、一緒に食べようよ」と声を掛けて、すき焼きを頂いたこともありました。
高倉さんもそうでしたが、森繁さんのお話も面白くて。
共演した女優さんを口説くというので有名でいらしたようですが、私にはそんなことはありませんでした。
森繁さんも、もうそんな年齢ではなかったんじゃないでしょうか。"
(「私が愛した映画たち」より)
どうやら…御口説きはなかったみたいで安心しました(笑)
私の好きなシーンは
トンネル貫通するまで禁酒をしていた阿久津(高倉健)が多恵(吉永小百合)と貫通前夜に酒を飲み交わすのですが、この時代の「"男と女"の在り方」のようなものが描かれていて好きです。
健さん、素敵すぎやしませんか❗
そして小百合さん、前作「動乱」でも酒を注ぐシーンで苦労されましたが、今回も緊張感が伝わってきます。
健さんと小百合さんの演技、後もう一作くらい観てみたかったな…
亡き森谷監督へ作品の感謝を込めて
God bless you…
コメント
コメントを投稿